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働く人の健康を守る産業医研修会
2024.08.04こんにちは。院長のKです。本日は日曜日で朝から台東区浅草にある浅草ヒューリックホールに来ています。なぜか?
実は私は20年前より一般企業に働く健康を守る産業医を、いくつかの会社で担ってます。
産業医になるには、医師免許の他に日本医師会の認める産業医認定医の資格が必要です。
5年ごとに資格更新があり、そのための勉強会です。
朝から夕方まで缶詰状態な講義な訳ですが、冒頭の講義は長時間労働と働き方改革でした。医療領域、特に医師は今までは労働基準があまり重視されていませんでした(されていたのかもしれませんが、医者の労働基準は無視していた風潮があります)。最近は研修医が過労により自ら命を絶った事を受け、勤務医の働き方改革が本格化してきました。
当院でも、看護師、受付、放射線技師など過重労働が問題になっています。
1番の要因はMRI検査です。1人1人の検査に時間がかかるため、患者さんのニーズに沿って全ての当日MRI検査をお受けした場合、どうしても最後の患者さんが終わるのが22時近くになっていました。
これを開院依頼続けてきた結果、スタッフの残業時間は慢性的に40時間を超えていました。産業医講習を受けている今、改めて耳が痛い話であり、改善しなければならない事案でもあります。
スタッフが健康だなけらば患者さんには良い医療、良いサービスを提供できませんので、当院でも様々なテコ入れが必要です。
因みに、医師は下記の様な働き方改革ですが、残業は年間1860時間、月100時間未満。あまり改善されていない様にも思います。ガッチリやってしまったら、救命センターや高度医療センターなどは成り立たなくなりますね。なので無理なのでしょう。
患者さんはどの時代も減らないですので、医師の数を倍にするか、半分の医療提供可能時間にしない限り労働時間は減りません。なのでそれは有り得ないので変わらないと思います。
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