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気圧と頭痛の関係
2024.09.07かねなか脳神経外科 看護部です。
夏から秋へ、季節の変わり目になると台風が増えますね。
台風の接近や通過に判って、気圧が急激に変化することが知られています。
特に台風の目が通過する直前や直後には、大気圧の急激な変動が見られます。
これが、片頭痛と関連していると考えられています。
ここで1つ海外の論文をご紹介します。
An Overview of the pharmacology,Biochemistry,Atmospherics,and Their Effects on Neural Networks.(米国 2021年より)
片頭痛患者の53%は、天候の変化(天候不順・梅雨の時期、台風、など)が片頭痛発作の誘因となる、その時の気圧が1003~1007hPA(ヘクトパスカル)であった。(標準気圧(大気圧)は1013hPA)
Springerplus.2015;4:790.
片頭痛患者28人中14人が、気圧が5hPA下がる事で片頭痛発作が誘発された。気圧の測定は片頭痛発作の前後2日間で測定された数値であり、また、気圧が5hPA上がる事は頭痛の頻度が下がる事と関連した。
Intern Med.2011;50:1923-1928.
さらに、動物実験では 低気圧に曝露されたラットは、側頭部や硬膜でなく角膜の感覚受容体に該当する三叉神経脊髄路核(亜核)で活動電位が増加した。このことは、気圧低下(台風)等による片頭痛患者では眼痛・眼奥部痛が誘発されやすい事の示唆かもしれない。 と述べられています。
このように、これらの文献からは気圧の低下で片頭痛発作を引き起こす可能性があると書かれています。
また、当院にいらっしゃる患者さんの中には、気圧上昇時に頭痛が起こるケースも多く、台風や梅雨時期などの気圧の変動が大きいこの時期に頭痛が増え不調をきたす患者さんも多く見受けられます。
当院では患者さんにあわせた予防治療を行うことで、「当たり前にあった頭痛から解放され生活の質が上がった!」との声も多く聞かれます。「予防して、頭痛が無い時も頭痛の事を考えなくなった!」という患者さんも多くいます。
頭痛は予防できるんです!!
頭痛を当たり前と思わず、生活に支障をきたす前に受診をしましょう。
私たちは、頭痛で悩む患者さんを全力でサポート致します!!
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