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花粉症と頭痛
2021.03.04こんばんは。院長のKです。
最近、花粉症と診断し、花粉症治療薬を処方をする患者さんが多いため、今宵は花粉症のお話しです。昔から頭痛と花粉症は離れられない関係に有ります。頭痛を主訴に来院する花粉症の患者さんは多いのです。その正体は花粉症による副鼻腔炎です。
頭痛の様子は、前頭部の締め付けれられる頭痛、目の奥の痛み、顔の痛みなど様々です。これだけを聞くと緊張型頭痛にも片頭痛にも三叉神経痛にもとれてしまいます。MRI: 副鼻腔内に炎症を認めます。蓄膿症です。
花粉症は、植物の花粉を原因物質(アレルゲン)としておきるアレルギー症です。原因物質としては、日本ではスギが多く、花粉症の約70%がスギ花粉症と言われています。その他にもヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、ヨモギといった植物があり、ほぼ年中みられます。また、その年に飛散する花粉数によって症状の強さが変わります。
花粉が鼻や目の粘膜に触れると、発作性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まりのアレルギー性鼻炎と目のかゆみ、充血のアレルギー性結膜炎などの一連のアレルギー症状を引き起こします。
また症状も、くしゃみ・鼻水がつらいタイプと、鼻づまりが強くなるタイプに分けられます。
花粉症の三大症状と言えば、鼻の症状となる「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」です。眼の場合は「目のかゆみ」「充血」「涙が出る」となります。中でも「目のかゆみ」は、最も多くの人が悩み困っている症状です。その他にも、「目がはれぼったい」「目やにが出る」「目がごろごろする」「かすむ」「まぶしい」「痛い」などの症状がみられます。
花粉症の症状は目や鼻だけでなく、実は様々な全身症状がみられます。特に当院では頭痛を主訴に受診する患者さんに頭部画像を撮影すると副鼻腔炎が原因で有る事が少なからずおります。
花粉症が悪化してから治療を始めると、お薬が効きづらく、症状もなかなか改善しません。最近では、花粉が飛散する2週間くらい前から薬物療法を始める初期治療という方法が推奨されています。症状が現れる時期を遅らせる、症状を軽くする、症状がみられる期間を短くする、薬剤の使用を少なくできるなど、多くのメリットがありますので、お早目に当院までご相談下さい。
また、当院では少量の採血で、アレルギーの原因(アレルゲン)を特定するView39アレルギー検査を実施しております。2016年4月より、測定可能な項目が36項目から39項目となり、以下のアレルゲンに対し検査が可能となっております。室内塵: ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
動物: ネコ皮屑、イヌ皮屑
昆虫: ガ、ゴキブリ
植木: スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)
草本類: カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ
空中真菌: アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)
真菌その他: カンジダ、マラセチア(属)、ラテックス
卵:卵白、オボムコイド(加熱しても変わらないたん白質)
牛乳: ミルク
小麦: 小麦
豆・穀・種実類: ピーナッツ、大豆、米、ソバ、ゴマ
甲殻類: エビ、カニ
果物: キウイ、リンゴ、バナナ
魚・肉類: マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉
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