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  • 開院1周年

    2021.08.11

    こんばんは 院長のKです。本日、おかげさまでこの地に開院させて頂き1年目を迎える事ができました。中野区の方々のみならず、杉並区や練馬区、新宿区などの隣接区、東京都全般、時には都外からも多数来院いただき皆様に支えられました。感謝申し上げます。

    この一年を振り返ってみるとあっという間の1年間。この言葉に尽きます。本当に365日有ったのだろうか?と思います。

    当院は脳神経外科の診療を基本路線とし、それに加えて地域医療を担うべく一般内科診療整形外科リウマチ内科リハビリテーション通所リハビリなど比較的幅を広げて診療を行なってきました。

    脳神経外科という診療科は、総合病院ですと「脳の手術を専門とする診療科」となりますが、診療所では脳中枢神経、脊髄神経、末梢神経に関する全ての診療を行います。また脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)の発症予防、再発予防を徹底して行っています。そのためには高血圧症、脂質異常症、糖尿病、不整脈(心房細動)など内科的な疾病の管理が最も重要となります。脳神経外科で血圧?コレステロール?と思われる方もいらっしゃると思いますが、病棟での入院中の患者様に行ってきたこれらの管理を、外来診療で行っているだけなので、脳神経外科医の私には違和感が無いのです。むしろ入院中では、意識が悪い意思疎通が図れない患者さんにこちらの匙加減で良好な管理をする必要があり、それを長年してきたため、むしろこれらの疾患は常に私の医療行為にくっついており得意な分野にもなっています。

    次に力を入れてきたのが「頭痛外来」です。頭痛で悩んでいる方は多く、その大多数が頭痛時の鎮痛剤療法になっておりました。頭痛で苦しむことの無い様、一人一人の症状を傾聴し、その方が一番生活を健やかに過ごせます様にとの思いで、治療に望んでます。とにかく頭痛とは闘わない。予防して頭痛を起こさせない様にすることに全力を置いています。「逃げる恥だが・‥」のドラマタイトルの様に、逃げたって健やかなことが一番と思い診療しています。最近では小児の頭痛で苦しむお子様の診療も背極的にお受けし、ご本人、ご家族とともにお話を繰り返しながら診療を進めています。不登校扱いになりがちな、小児頭痛外来にも力を入れています。

    時間外でも極力断らないをモットーに、脳の急激なご病気、怪我に対して、当院スタッフは皆同じ気持ちで時間外診療に対応してくれてます。時には19時までの診療が22時まで続くことも有りました。その診療に一緒に従事してくれるスタッフには、大変感謝しています。

    頭部画像診断(CTやMRI)は患者様が違う日を望まない限り、極力その日に検査、結果説明をモットーにしています。脳の病気はスピードを要する事があるからです。総合病院や大学病院で、診察、検査、結果説明と2-3日の通院を要するものを、その日に解決することを基本にしています。

    検査時間が一人当たり20分弱かかるため、検査が混み合うと相当時間お待たせしてしまうことが最近では日常茶飯になってしまっておりますが、検査の性質(どうしても時間を要してしまう検査だということ)、重要性などをご理解いただき、いったん外出したりしていただくことで、その日の検査を実現してきました。

    一方、特にこの1年間の特徴として、忘れられないのが発熱外来コロナワクチン接種でしょうか。

    当院は幸いにも隣のビルが感染症検査室として確保できたため、昨年9月に「診療検査医療機関」という国との集合契約を行いました。ほとんどの医療機関が行わない中、中野区では早い段階から契約を開始しました。これは、新型コロナ ウイルス感染症のPCR検査を行う機関で有り、今こそいろんな場所、施設でPCR検査ができる様になってますが、当時はほとんど新型コロナ ウイルス感染症のPCR検査を行う機関はありませんでした。隣のビルという患者さんの導線が完全に分られたことと、私以外の医師たちがたくさんお手伝いしてくれたことで成り立ちました。

    「発熱=新型コロナ感染症」という悪い風習が当時にはあり、発熱お断りの医療機関も多く、発熱の方々が行き場が無くなるのを防ぐことが必要でした。また、コロナ感染症以外の発熱も多く有り、あわや命取りになる状態で来院された腹膜炎、尿路感染症、コロナ以外の肺炎などたくさんいらっしゃいました。そのため、抗原検査を導入し、瞬時にコロナ感染症の有無をジャッジし、コロナ感染でなければ家には帰さず続けて発熱の原因を精査する様にしてきました。総合病院も逼迫しておりましたので、毎日点滴に通ってもらい加療した患者様も多々おりました。

    今年の3月頃よりコロナワクチン の話しが出てきました。当院は基本型ワクチン接種医療機関として、独自でディープフリーザーを有し、1腫間に1000名を目標とした接種を行う医療機関の契約を行いました。ファイザー社のワクチンですので温度管理が非常に重要で気を使いました。脳神経外科の患者様はご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方が多く、過度な外出自粛により廃用症候群にならない様にと積極的にワクチン接種を行う方針としました。しかし、やり始めると結構大変。いや、かなり大変でした。感染予防しながら安全に接種するには。時間、マンパワー、時間外労働も余儀なくされました。

    医療従事者(4月5月)→高齢者(5月6月)、64歳以下(6月〜現在)の現在進行形です。

    特に64歳以下の方々はオフィスワーカーや学生さん、受験生なども多く、仕事後、部活後にも来れる様にと毎日平日は19時−22時までのナイトセッションを行いました。多くのメディアにも取り上げられました。予約枠もナイトセッション→日曜日→平日の順に埋まっていきました。ナイトセッションは、医師、看護師、受付、誘導員と様々な立場の方々が毎日協力していただき、8/13をもって6/21よりスタートした8週間がワクチンの供給不足にて一旦終了いたします。ご協力いただいた他病院のスタッフや現役学生さんなど、いち早く皆さんにワクチンを!と同じ思いで行った活気あふれるナイトセッションであったと思います。

    さて、長くなってしまいました。まるで閉院の挨拶の様な変な文章になってしましたが、当院は2年目に入りましても、今と変わらず地域医療を全うすべく、困ってる方はどなたでも来てくださいをモットーに皆さんと共に成長して参ります。「健康寿命の延伸」当院の理念です。CTやMRIなどの特殊検査の提供、リハビリテーションの提供と共に、街の診療所ではありますが、入り口はコンビニエンスストアの様に入りやすく、しかし中身は総合病院に負けない医療を提供できる様、日々研鑽して参ります。今後とも末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。

     

     

     

     

     

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