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天気頭痛
2022.03.05低気圧前や寒暖差の強い時に頭痛が発生します。天気頭痛です。この病態は片頭痛であると考えられております。
特に春~秋にかけての日差しが強い時期や、気圧が低くなるときに頭痛を感じる人が多くなるといわれています。最近寒暖差のが顕著となり、また、気圧が不安定な時期なのか頭痛患者さんが増えました。片頭痛に悩まされている人は国民全体では8%程度ですが、20~40歳代の女性では頻度が高く、30歳代では5人に1人が片頭痛を持っているといわれています。片頭痛を発症する誘因(きっかけ)として天気を挙げる人は多く、天気の変化をきっかけに痛みを感じたことがある人は片頭痛患者の半数以上に上ります。片頭痛には治療方が予防療法と痛みを取る急性期療法が有ります。予防療法には抗CGRP製剤であるエムガルティやアジョビ、CGRP受容体ブロッカーであるアイモビークなど、確実に片頭痛のメカニズムを抑え込む治療方が出現しました。エムガルティは近い将来自宅にて注射できるようになるそうです。毎月通院しなくてよくなります。
一方で、疼痛時の急性期治療にて、レイボー錠(一般名:ラスミジタンコハク酸塩)の国内製造販売が、承認されました。
トリプタンが内服できない方も新たな内服薬が加わりました(現時点2022/3/5では未だ使用できません)
1人でも生活支障度が下がらないような頭痛マネージメントを目指して頭痛外来を行なっております。
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