こんにちは。事務長のKです。(実は診療放射線技師です(笑))
6月なのにこの暑さ!!!皆さん、体調は壊されていませんか?
本日は、くも膜下出血の患者さんを撮影しましたので少し触れたいと思います
この患者(40代男性)さんは、月に一回程度頭痛の症状がでていたそうですが、当日の朝にかなり辛い頭痛が起きたそうです。
その後、少し頭痛が軽減したということで日常生活を過ごしたのち、当日の夕方に当院の頭痛専門外来を受診されました。
MRI検査中に大きな動脈瘤を見つけ(図1の〇の部分)ん?!と思い検査を進めるとFLAIR画像で出血部位(図2の〇の部分)を確認し、くも膜下出血でした(当院では、検査時間を早くするために撮影後の画像処理が必要な血管撮影から行います)。動脈瘤が破裂して出血したものと考えられます。この患者さんは、早急に脳神経外科対応の救急病院に救急搬送し、翌日には開頭クリッピング手術を受けました。術後も順調と、搬送先病院から伺っております。危機一髪。片頭痛と思ってたら、まさかのくも膜下出血。
頭痛にはこの様に『命』にかかわる頭痛が含まれます。
頭痛を侮ってはいけません!!!
激しい頭痛や今までとは違う頭痛では、MRI検査をおすすめ致します!自己判断が1番禁物だなぁと改めて痛感しました。
くも膜下出血は殆どが脳動脈瘤の破裂です。言い換えると、脳動脈瘤が無ければくも膜下出血にはまずならない。人生で一度もMRIを受けた事無い方、数年以上受けた事無い方、そんな方々はMRI検査を受けてみてはいかがでしょうか?検査は痛くも痒くも有りませんよ!
図1 図2