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頭痛学会専門医
2023.09.09こんばんは。院長のkです。
先月行われた頭痛学会専門医試験の合格通知を受け取りました^_^💮
専門医試験って、専門医の資格って、医師が診療をする上では絶対に必要なものでは有りません。専門医で無くても医師免許が有れば医療行為はできます。
けれども、私だって今までに脳神経外科専門医・指導医、脳卒中学会専門医、脳血管内治療学会専門医・指導医を取得してきました。専門医を育てるのが指導医です。そして、このたび頭痛専門医の資格を得ました。
脳神経外科医が頭痛診療をするなんて思ってもいませんでした。
普通、頭痛というとクリニックではかかりつけ医の次に脳神経外科クリニックへの受診となります。
私を含め、総合病院時代に頭痛診療に関わってきた脳神経外科の医師は殆どいないのではないかと思います。
くも膜下出血に代表される命に関わる二次性頭痛ならば、多くの脳神経外科医が得意とするところですが、生活に関わる一次性頭痛は殆ど診療経験が有りません。
私が頭痛診療を始めた頃、片頭痛の正確な知識すら有りませんでした。クリニックを開院するにあたり必死で勉強しました。
日本には頭痛を教えてくれる教育機関が殆ど有りません。ましてや脳神経外科医が研修する施設はほんの一握りです。
なぜ、専門医にこだわるのか?。専門医には普段の専門診療に加えて、筆記試験、面接試験、学術論文、学会発表などルーチンが課されます。それらをパスしなければなりません。
自分のしている医療行為への納得を得る為なのでしょうか?自信を持つ為なのでしょうか?足の裏の米粒なのでしょうかね、、。
試験となると普段の外来ではみない病気もたくさん知識として取得しなければなりません。
今回の頭痛学会専門医試験でも、普段診ている頭痛から一生診ないだろうと思う疾患まで、細かく勉強しました。一通りの頭痛を勉強し尽くしました。
頭痛外来を掲げるなら、自分も苦労するけどちゃんと認められられ形を作らないと!、と思い専門医資格を目指しました。
専門医の資格より、しっかり患者さんと向き合う事が大事。それはどの分野でも絶対にその通りだと思います。
昔、私が救命センターにいた頃のボスは言いました。「スペシャリスト(専門に特化した医師)はジェネラリスト(何かに特化しない幅広く診療する医師)を超えられない」と。脊髄損傷のスペシャリストは脊髄損傷の患者がいなけらば、もはや医師じゃない。俺たちジェネラリストは目の前に有る1000も2000もの命にできるだけ手を差し伸べるんだと。
私は今も、この教えが心の中に生きてます。今の診療の原点にもなってます。病気で困っている事が有れば、まずは診て差し上げる。専門と離れていれば、専門家へと申し送りをする。
専門医の資格より、しっかり患者さんと向き合う事が大事。それはどの分野でも絶対にその通りだと思います。
その上で、頭痛専門医として、自信をもって適切な頭痛診療を患者さんに提供できるよう、これからも頭痛外来・頭痛専門治療を今まで以上に充実させていきたいと思います。頭痛でお悩みのみなさま、クリニックでお会いしましょう。
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