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アロデニア(異痛症)
2024.01.05こんばんは。院長のKです。
年始という事もあり、100人近いの頭痛の新規受診がありました。最後の検査の患者さんが終わったのが連日22時( ; ; )。でも、患者さんが望めばその日に解決をモットーにしてるので頑張ります!
さて、その中で比較的多く、と言っても数例ですが、らしたのがアロデニアです。片頭痛からのアロデニアが2名、後頭神経痛からのアロデニアが4名いました。
アロデニアって聞き慣れない言葉ですよね。日本語では異痛症。通常では痛み として認識しない程度の接触や軽微な圧迫,寒冷などの 非侵害性刺激が,痛みとして認識されてしまう感覚異常 のことなんです。
代表的なものは片頭痛。トリプタンの内服タイミングを逸するとアロデニアが出現し、鎮痛剤が効かなくなり、痛い側の頭を下に付けれなくなります。
また、後頭神経痛でもアロデニアは生じます。
後頭神経痛は頭皮の後部に生じる、片側あるいは両側性の、ズキンとするまたは刺すような痛みです。
左右にあり大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経がありそれぞれが痛みを発します。
大後頭神経痛の診断基準は
A.大後頭神経、小後頭神経、または第3後頭神経のいずれか1つ以上の支配領域の片側性または両側性の痛みで、B-Dを満たす
B.痛みは以下の3つの特徴のうち2項目を満たす
①数秒ー数分間持続する疼痛発作を繰り返す
②激痛
③ズキンとする、刺すようなと表現される痛みの性質C.痛みは以下両方を伴う
①頭皮または頭髪(あるいはその両方)への非侵害刺激により、異常感覚またはアロディニア(あるいはその両方)が出現する。
②以下のいずれかまたは両方
a)障害神経上の圧痛
b)大後頭神経の出口部または頸髄神経根c2領域にトリガーポイントがある
D.痛みは障害されている神経の局所麻酔薬によるブロックで一時的に改善する
E.ほかに最適なICHD-3の診断がない片頭痛のアロデニアはよくあるのですが、後頭神経痛でのアロデニアが本日の頭痛外来で続き、割と多くてびっくりしました。
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