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年末年始に増える高齢者の事故!入浴中のヒートショック
2024.12.21こんにちは、かねなか脳神経外科看護師Nです。
12月に入り、一段と寒さが増してきました。
冬になると、急激な温度変化によって心筋梗塞や不整脈・脳梗塞・脳出血といった命に関わる病気が増えてきます。テレビでも話題に上がっていますが、特に冬場は入浴中の高齢者の死亡事故が多発してきます。
最近のデータでは全国で年間1万7000人が入浴中にヒートショックで急死したという推計もあり、
この数は交通死亡事故よりはるかに上回っているとの事から、いかに深刻であるかが分かります。
ここで今回はヒートショックとはどのような現象なのか、またそれを予防する対策についてお話しようと
思います。
ヒートショックとは、「急激な温度の変化で身体がダメージを受ける事」と定義されていますが、これは身体のメカニズムでは交感神経の働きによって起こる血圧変動で起こる現象です。
暖かい所では血管が緩んで血圧が下がり、寒い所では血管が収縮して血圧は上がりますが、これは環境の変化に合わせて体温を一定に保つためです。
温度の変化が穏やかであればさほど問題はないのですが、急激な変化があった時に血圧は大きく変動し、
急上昇・(もしくは急下降)といった変化が血圧にも起こります。
これが、いわゆるヒートショックと呼ばれるものです。
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