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当院での抗CGRP関連製剤の使用実績(片頭痛治療薬)
2023.11.02こんばんは。院長のKです。
2021年4月のエムガルティ発売を皮切りに片頭痛の治療に大きな変革期をもたらしました。今までは、片頭痛の予防には内服薬による薬物療法が主体となっておりましたが、満足な効果を得られない患者さんも非常に多いことが現実にありました。内服薬は片頭痛に特化したものは存在せず、抗うつ薬、抗てんかん薬、高圧薬などのお薬を2次利用して片頭痛の治療に使います。当然、うつやてんかん には関わらない量での投与になるのですが、患者さんによっては抗うつ薬を内服することや抗てんかん薬を内服する事に抵抗を示す方もいらっしゃいます。気持ちはよくわかります。そのため、内服開始には説明が必須となります。
なぜ予防薬を飲む必要があるのか、どうしてこのお薬を使うのか、そしてこの治療はいつまで続けるのか。
当院での患者さんの実態や頭痛診療ガイドラインに沿った科学的根拠に基づくお話し、経験的なお話しなどを混じえてお話しします。ここには病院ごとのそれぞれの工夫があり、同じ「頭痛外来」でも病院ごとに患者さん理解度と満足度に大きく差が出るところなのではないかと思ってます。
そんな中、薬剤抵抗性の患者さんには当院は早々に注射製剤を提案します。それは、リスクが少ない上にメリットが極めて大きいからです。最大のリスクは金額、次いで皮膚の発赤くらいでしょうか。メリットは、瞬時頭痛回数の低下と消失、日常生活支障度の低下です。180度人生が変わったという患者さんも多くいます。
当院では明確なゴールを設け、そこに向かって片頭痛は予防しています。頻度が減って定期外来を卒業する患者さんもたくさんいます。その一手がこのCGRP関連製剤です。
日本では、エムガルティ、アジョビ、アイモビークの3製剤を使用できます。詳細は当院ホームページの別ページに記載しております。
https://www.kanenaka-neurosurgeryclinic.tokyo/emgardi.html
本日は抗CGRP関連製剤が使用し始めてから近日に至るまでの使用成績をご参考ください(最新版)
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