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日常生活での特殊な頭痛(RCVSや椎骨動脈解離)
2021.09.20こんにちは。院長のKです。
今日のテーマは「えっ?」て思われるかもしれない頭痛の紹介です。
可逆性脳血管攣縮症候群。ご存知の方はネットで見てRCVSなどの名前で覚えているかもしれません。覚えやすいので、、。
代表的な訴えは、「シャワーを浴びると頭に激痛。シャワーが怖くて浴びられない」「トレーニングジムで力を入れたら急に前頭部が痛くなった」「性行為の最終段階にて、頭の痛みで耐えきれなくなった」であり、問診でもよく聞かれます。
お腹に圧がかかるような(Valsalva手法と言います)行為により誘発されるものと考えられています。脳の血管が一時的に数珠状に攣縮(けいれんみたいなイメージ)を起こしてしまう病気です。
雷鳴頭痛と言って1分以内にものすごい頭痛に襲われます。耐えがたい痛みで、このまま死に至るのではないか?という恐怖を覚えるようです。
可逆性脳血管攣縮症候群というのは以前から有った病気ですが、概念が確立されたのは比較的最近なのです。発生機序もあまり解明されておらず、当院でも薬物療法で経過観察を致します。
可逆性なので、時と共に血管は元に戻ってくるのですが、1ヶ月程度は動作により頭痛を繰り返すため、厄介な病気です。
以前、ブログで書いたような椎骨動脈解離(黄色矢印)とは病態が異なります。こちらはしばしばくも膜下出血や脳梗塞の合併があり、また、椎骨動脈は首の骨の中を走っているため、頚部の過度な伸展やカイロプラクティスなどの外的刺激により誘発されます。頭痛を感じる箇所は左右どちらかの後頭部、後頚部痛です。
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