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片頭痛の見分け方
2023.10.22おはようございます。院長のKです。
めっきりと寒くなりました。
頭痛外来でも寒さに関連してか、後頭神経痛が非常に増えました。
元々、片頭痛を持っている人が後頭神経痛を併発するパターンがあります。偏頭痛が治らないと言って来院します。1−2週間前より頭痛が始まり毎日頭痛がすると言います。片側が痛むから、またズキズキ痛むので片頭痛と思ってしまうのでしょう。
片頭痛は片側のドクドクする頭痛のイメージがあります。実際そういう頭痛を呈することも多いです。しかし、40%は両側性で締め付けられる感じの頭痛を呈します。頭重や目の痛みを訴える人もおります。
片頭痛の診断基準に片側性や拍動性は必須(必ず満たす)必要はありません。そのため様々な頭痛を訴えます。ではなぜ病院に来るのか?それは頭痛以外の症状が辛いからです。
片頭痛の診断には頭痛以外の症状に注目することが必要です。
代表的には日常動作で悪化する、首をふったりすると痛む、悪心や嘔吐を伴う、下痢をする。音や光が嫌になる、ひどい時は臭いが嫌になる、イライラする、浮腫みやすくなるという症状です。頭痛よりもこれらの症状が辛くて受診する患者さんが多いです。
頭痛はむしろ突発的に起こるのが特徴です。4時間から72時間程度続くと定義されますが、本当に痛いのは一時的なことが多く、その後もなんだか頭がすっきりしない症状、つまり余韻症状が持続します。
頭痛のピーク時には動くことができず、嘔気嘔吐も強くなります。頻回に嘔吐することも多いです。また、光に敏感となりパソコンやスマートホンが見られなくなったり、明るい部屋から暗い部屋で寝ていることが多くなります。
片頭痛の患者さんでは頭痛発作を呈する前に7割以上の人が頸や肩の凝りを感じております。そのため片頭痛の患者さんも結構頻繁に肩こりがあると訴えます。これは「片頭痛の予兆期」といって脳血流が低下する事に由来しております。そのため、肩こりがあって頭痛があるという患者さんを見た時には、頭痛以外の症状が無いか?という事を問診し、頭痛以外の症状で診断をつけることが必要となるのです。
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