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  • 脳動脈瘤コイル塞栓術

    2021.03.01

    こんばんは♪院長のKです。
    今夜は、当院検査で脳動脈瘤が発覚し、手術適応と判断され、カテーテル手術を受けて、退院後外来に来られた症例のご紹介です。手術に私も入ってますので、手術が予定通り問題なく終了し、術後も患者さんを回診してましたので元気である事は分かっていたのですが、やはりクリニックに戻って来てもらうと一段と任務を終えた気持ちになる半面、嬉しさが湧いてきます。
    右の中大脳動脈瘤で大きさは5㎜大、ブレブとい極めて瘤壁が薄く破裂寸前の構造物があるものでした。
    瘤内にプラチナ制のコイルを入れるのですが、このご無沙汰のようにネック(動脈瘤の入り口)がどうしても広いため、正常の血管にもコイルが飛び出てしまうのです。それでは脳梗塞になってしまいます。
    そこに登場するのが、動脈瘤治療用のステントです。今回使用したのはLvisステントと言って比較的新しいステントで、ただ単純にステントを置くだけとは異なり、置きたいように血管の形状にちかくシェープしながら置けるというメリットが有ります(他のステントと比して置く時のテクニックは難易になりますが、、)。
    カテーテルによる治療は、切らない、脳を触らないという極めて低侵襲であり体には優しい治療だと思います。ただ、全てがカテーテルでできるわけではなく、従来の開頭クリッピング術の方が良い場合も有るのです。
    今回用いたステントは、これが無ければこの症例にカテーテル手術は無理であったと思われる最たる症例です。この場所の脳動脈瘤は、これまでは一般的に開頭クリッピング術が第一選択されてきました。今でもその流れは残っています。
    カテーテルの分野は日進月歩。次々に新しいデバイス(カテーテル機器)が開発されます。

     

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